| RAIDとは |
RAID(「レイド」と読む。 Redundant Arrays of Inexpensive Diskの略)とは2台以上のハードディスクドライブを使用し、見かけ上1台のHDDとして使用するシステムです。ディスクアクセスの高速化、冗長性を持たせることが可能です。ここで言う冗長性とは、RAIDを構成するHDDの内1台が破損したとしても新しいHDDドライブに交換することによりデータを復旧させることが可能であることです。
RAIDはいくつかの規格があり、それぞれRAIDレベルとして数字にて表されます。【表1】 |
【表1】HDDの総容量とRAIDの
実効容量の計算式
| レベル |
データ
有効容量 |
HDD
最低台数 |
| RAID-0 |
m×n |
2 |
| RAID-1 |
m×n÷n |
2 |
| RAID-0+1 |
m×n÷n |
4 |
| RAID3,5 |
m×(n-1) |
3 |
※m:1台あたりのHDD容量
※n:RAID構成内のHDD台数 |
40GB×8台の場合のHDD実効容量
| |
機能・特徴 |
HDD総容量 |
データ有効容量 |
RAID-0 |
冗長性無し・転送速度が最速 |
320GB
|
320GB |
RAID-1 |
ミラー方式・転送速度は単体のHDDに劣る |
320GB
|
160GB |
RAID-0+1 |
ストライピング+ミラー・転送速度はあまりでない |
320GB
|
160GB |
RAID-3,5 |
パリティ方式・転送速度は中〜高速 |
320GB
|
280GB |
|
|
| |
▼ストライプセット(RAID-0)
2台〜32台の HDDにて構成されます。複数台のハードディスクに同時に書き込みを行うため単体のハードディスクや他のRAIDレベルに対しディスクアクセスのパフォーマンスは高速です。但し冗長性が無い構成なので、RAID0を構成するハードディスクの内1台でも破損してしまうとデータは復旧不可能となります。
Windows2000Professional、XP、MacOS Xでは標準サポートされており、比較的安価なRAIDボードも販売されています。
|
▼ミラーセット(RAID-1)
2台以上のHDDを使用します。複数のディスクに全く同じ情報を書き込むので、たとえ1台のHDDが破損したとしても、他のHDDでデータを復旧させることが可能な冗長性を持っています。但し、書き込みのスピードは1台のHDDより劣るのため、非圧縮を含めたすべてのノンリニア編集用には向いていません。 |
▼バリティ付きストライプセット
RAID-0の高速性にデータ復元用のパリティデータを含めたディスク構成。3台から32台のディスクにて構成される。下記で述べるRAIDボードやディスクアレイシステムで実装されることが多く、単純なハードディスクの増設に比べると割高になります。また、同一RAID構成内の2台以上のHDDが損傷した場合、復元は不可能となります。パリティデータの保管方法などにより下記RAIDレベルがあります。 |
▼RAID-2,3,4
データ保管用ストライプセットに障害復旧用パリティドライブをつけた構成。ストライピングの方法により2から4までのレベルが割り当てられます。2ではデータ単位を64bit、3ではバイト単位、4ではディスクの固有単位にてストライピングが行われます。
|
▼RAID-5
パリティデータを各ドライブに分散して配置するRAID構成。ディスクの負荷分散が理想的なため、基幹業務などのストレージサーバではこのレベルで構成されることが多い。ストライピング構成と合わせメジャーなRAID構成です。 |
▼ホットスペア
パリティ付きストライプセット構成の場合、ホットスペア用として更に1台のHDDを追加することがある。通常ホットスペア用ディスクは使用されることはないのだが、RAID構成の中のHDDが損傷し、RAID構成に障害が発生するとコントローラが自動的にホットスペア用のディスクを使用し修復を行うので、ディスク交換の手間が自動化されメンテナンスコストが軽減される。 |
| |
他にもまだRAIDのレベルは存在しますが、映像用だけで考えれば、RAID-0のストライピング構成、またはRAID
3、5で構成されている物がほとんどです。
また一般的にデータベース等のディスクアクセスと違い、ギガバイト単位のデータを高速でアクセスしなくてはならない映像用RAIDシステムの場合、RAID-0か、冗長性を考えるとRAID-3のRAIDシステムが推奨されることが多いようです。 |